活動報告

2023.11.15|イベント情報

「ふるさと交流の旅」 世界自然遺産の島を体感、奄美大島の旅

「ふるさと交流の旅」今年は11月4日から6日の3日間、世界自然遺産の島、奄美大島を訪ねました。国道58号線沿いを中心に北の笠利町から南の加計呂麻島まで自然散策、歴史探訪、そして地元の皆様と交流を図ることができました。

◆11月4日(土) 鹿児島空港から奄美に向け出発。天気に恵まれ飛行機の揺れもなく11時に奄美空港に到着。2台の中型観光バスに乗り込み、まずは腹ごしらえに奄美パーク(奄美の郷)で昼食。皆さん朝早くから出ているのでお腹が空いていたのでしょうか? 食事が早い。パーク前で集合記念写真を撮り、いざ観光に出発です。
国道58号を下り途中より国立公園、金作原国有林の狭い道にバスが入ります。対向車がないことを願いながら車窓を眺めていると、まるで恐竜時代に来たような大形ヘゴの景観が現れます。バスを降り、現地エコガイドさんの案内で森の奥地へ。途中あいにくの雨になりましたが、強硬組は目的のシダ群生地までたどり着き、ずぶ濡れながらも満足の様子でした。途中でガイドさんが奄美に生息する貴重なアマミイシカワガエルなどを見つけ紹介してくれました。そして大木に寄生しているオオタニワタリ等にも感動しながら、往復3㎞に近い道のり、大変お疲れ様でした。

午後5時位に宿泊ホテルに着き着替え後、ライブハウス「ASIVI」に移動して地元の皆様と前夜祭(懇親会)です。地元の方も大勢来ていただきお酒も入り、賑やかな交流会になってきました。カラオケに至っては、ここは私の出番とばかりのプロ顔負けの歌、そして壇上では歌にあわせ絶妙な踊りで大変な盛上りでした。

◆11月5日(日) 大形バス1台で全員そろっての観光です。地元出身バスガイドの心地よい声で言葉巧みなユーモアのある自己紹介からツアースタート、車内は笑いに包まれていました。バスはどんどん山を登り、宇検村の赤土山展望台に着きました。ここから眺める原生林一帯は国立公園のため、人は立ち入ることはできません。人工物のない深緑の山々は、壮大で神々しく感じました。
本日のメインイベントが住用町のマングローブ原生林のカヌー体験です(南日本新聞記者がふるさと交流の旅を取材)。ほとんどの方が未体験で恐々としていましたが意外にも、みなさん楽に沖へさっさと漕いでいきました。ただ、真っ直ぐ進むのには苦労したようです。マングローブ林を見ながらのカヌー体験は、年甲斐もなく子供心にかえり本当に楽しくて貴重な時間でした。

昼食は広い砂浜を見ながら、有名になった近大マグロや豚肉の煮物です。食後、しばし砂浜の散歩や、お土産の買い物をして古仁屋港より水上バスに乗り、加計呂麻島へ。2台のバスに分乗し、明治時代末期から太平洋戦争時にかけての戦跡を巡る。大屯神社を横に見ながら「男はつらいよ」寅さんシリーズ最終作ロケ地、諸鈍(しょどん)を見学。また、平家の落人伝説がこの地まであるのに驚きました。デイゴ並木(真っ赤な花が5月初旬咲く木)が知られているそうです。

    勝光重実行委員長

夕方、地元の方との交流会です。勝光重実行委員長の開会の挨拶に始まり、当会・原口悟郎会長の挨拶。続いて塩田康一県知事、安田壮平奄美市市長、伊集院幼大和村村長、鎌田愛人瀬戸内町町長、則 敏光龍郷町副町長、杉浦宇検村議会議長よりご挨拶をいただき「いもーれ奄美 !」と歓迎いただきました。
懇親会は、御前風(かきやで風)、山元孝子さんの祝舞で始まりました。厳かで、きらびやかな素晴らしい舞でした。開宴の挨拶は当会・竹之内康一副会長。乾杯として山元真琴名瀬警察協議会初代会長のご発声で懇談会・会食へ。各テーブルでは地元の方達との名刺交換や、ふるさとに帰り友人と懐かしく語り合う姿が印象的でした。
アトラクションでは、キョラムン平田まりなさんの島唄、そして太鼓の協力依頼で塩田知事を強引にご指名。知事の太鼓の即席伴奏の島唄披露です。ほかに、祝節、琉球舞と、豪華なおもてなしを受けました。そして恒例の全員参加のおはら節。その後全員で記念撮影をしました。最後に当会・岩元幹事長より「ふるさと交流の旅」の意義とお礼の挨拶。和やかな交流会と懇親会を終えました。

    西郷南洲謫居跡

◆11月6日(月) 「りゅうがく館」で西郷隆盛の島暮らしの歴史を学び、西郷南洲謫居跡を巡りました。親子3人との新居を、愛加那さん(龍 愛子)親族の龍 昭一郎さんから説明を受け、西郷さんの思いを心に感じた時間でした。
奄美大島紬村では絹の泥染から細かな模様付け、機織り工程を詳しく見学しました。このすべてが手作りという工程を見ると貴重な工芸品でかつ世界三大織物と言われていることが理解できました。
昼食をとったあと奄美パークでは田中一村(栃木県生まれ、50歳で奄美大島に移住)記念美術館で独特な作風の絵画を堪能しました。最後は「あやまる岬」。この名前の由来を聞くまで綾取りの綾を丸めて作る「手鞠」とは想像もつきませんでした。この小高い見晴らしの良い場所は雄大な太平洋を望み、気持ちも晴れ晴れとする場所です。集合写真も皆さんの明るい笑顔で良い思い出となりそうです。

二泊三日の「ふるさと交流の旅」ライブハウスでの前夜祭、奄美観光ホテルの交流会・懇親会を通して地元の皆さまに大変歓迎していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。奄美にはまだ見ていない観光地がたくさんあります。また来たいものです。ありがとうございました・・・。「アリガッサマリョータ!」

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