活動報告

2022.11.21|イベント情報

「ふるさと交流の旅」3年ぶりに開催

ふるさと鹿児島の各地を回り地元との交流を深め、地元を応援したいという目的で例年開催されていた「ふるさと交流の旅」は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、ここ2年は中止を余儀なくされていましたが、11月4日から6日までの3日間、北薩、川薩地域を訪問し、地元の皆様と親しく交流を図ることができました。

11月4日(金)11:30に40名の会員が出水駅に集合、大型バスを借り切って出水市内の見学を行いました。出水酒造が運営するそば処「五萬石」でおいしい食事と焼酎の試飲をさせていただき、工場も見学したところで一気に旅行気分が高まりました。クレインパークいずみでは世界的にも有名な鶴の飛来地(荒崎田んぼ)の環境や鶴の生態など教えてもらいました。

出水麓武家屋敷群や出水麓歴史館ではボランティアの皆さんが、その武家屋敷の歴史や屋敷の見学を熱心に案内してくださいました。八坂神社では日本一のお地蔵さん、箱崎八幡人社では日本一の大鈴などを見学し、夕方には鶴の飛来地へと行きました。見学館は5時で閉館のところを特別に時間延長をしていただき、すでに6,500羽飛来しているという鶴を間近で見ることができました。一斉に舞い立つ鶴の姿に皆歓声を上げて、それぞれが美しいその姿をカメラに収めていました。

夜は出水市の椎木伸一市長、阿久根市の西平良将市長、長島町の長岡勇二副町長はじめ各町の商工会や農業組合、漁業組合そして地元選出の議員の皆様など41名の参加をいただき交流会が開催されました。

出水市役所・柏木涼さんの素晴らしい津軽三味線の演奏で開幕し、当会の原口会長が地元との交流の意味合いを披露し、それぞれの首長さんが地元のPRを交えたあいさつをされた後、懇親会となりました。懇親会でも長島町の浜田貫雄さんの寸劇 (酔いどれ子守唄)、阿久根市の皆様の六尺棒踊り、出水市望郷の会が渋谷音戸などの踊りを披露して会場を盛り上げていただきました。最後に全員で、会場で輪となって「おはら節」を踊って中締めとなりました。初めて参加した会員の方々も、この地元の熱い歓迎に大いに喜び、感謝されていました。

翌5日は長島町を訪問しました。前日、全国離島会議のため交流会に出席できなかった川添健町長がバスに同乗され自らガイド役を買っていただき、「ぐるっとー周花の町」や「日本一景観の良いトイレ」など案内していただきました。行人岳や、針尾公園から見る美しい海が素敵でした。昼食時には東町漁業協同組合の長元信男組合長から朝獲ったという鰤の刺身の差し入れがあり、その新鮮な味を堪能しました。

阿久根市では、寺島宗徳記念館を見学。本来リニューアル工事中でしたが、私たちのため工事は休み会館を開けていただき、紙芝居などを使って寺島宗徳翁の生涯を説明していただきました。鎖国時代に薩摩藩の若者を率いて、英国へ留学した功績は今でも語り継がれています。
阿久根駅では、市観光課の皆さんが横断幕をもって歓迎され、ボンタンサイダーもふるまっていただきました。

薩摩川内市では甲冑工房丸武の工場見学、見事な甲冑を見せてもらいました。
夜の交流会には塩田康一県知事や本坊輝雄市長会会長、前いちき串木野市長・田畑和彦様も特別参加をいただきました。薩摩川内市の田中良二市長はじめ教育員会や市議会、商工会議所等多くの皆さんが出席されました。今回の行程では訪問できなかったさつま町からも上野俊一町長はじめ7名の方にも参加いただき町のPRをしていただきました。アトラクションでは加納吾朗さんが故郷に思いを寄せる歌を披露、そして薩摩川内おどり太鼓の元気はつらつとした踊りと太鼓の演奏に魅了させられました。最後は太鼓の演奏に乗って全員でおはら節を踊り、にぎやかな交流会を終了しました。

最終日の6日は甑島への日帰りのツアーとなりました。川内港を8:50に出発した高速船で里港に向かいました。恵まれた好天で海からの景色を楽しむことができました。里港では中型バス2台に分乗し、長目の浜展望所から美しい入り江を見学し甑大橋を渡って鳥巣山展望所に到着。今度は上から昨年完成した甑大橋を見学できました。恐竜の化石など見学後は青瀬地区コミュニティセンターで昼食をいただきました。そして地元の皆さんが「青瀬ヤンハ」という勇壮な踊りを披露してくださいました。この踊りは壇ノ浦で敗れた平家の落人が島で身を隠しつつ、武術の練習として編み出した踊りともいわれているそうです。小学生、中学生を含む踊り手の力強い舞に感動しました。昼食後は、甑海洋深層水の会社見学です。海底400mの深さからくみ上げる深層水は2200年前の水質を保っているといわれ、ミネラル豊富な水になるそうです。
手打地区の武家屋敷跡などではその歴史のすさまじさを感じました。かつて生活が困窮したり疫病などがはやり薩摩半島や大隅、種子島などへ移住していった歴史もあるそうで厳しい島の生活を感じました。

今回の旅行では地元も皆様の温かいもてなしに参加者全員から感謝する発言がありました。3年ぶりのふるさと交流の旅は地元の協力を得て大変意義深いものとなりました。この場を借りて地元の皆様へお礼を申し上げます。
ありがとうございました!

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