活動報告
「運動療法の実践」セミナー開催
関東鹿児島県人会連合会は12月3日(土)15時から三州郷土館の2階ホールで1年ぶりにセミナーを開催し55名の参加がありました。
講師を杏林大学保健学部理学療養学科の准教授・一場友実先生にお願いしました。「介護予防とリハビリテーション」をテーマに呼吸方法も取り入れた運動療法についてわかりやすく説明していただきました。
現在日本は高齢化が進む社会ですが、平均寿命に対して健康寿命は8~10年の差があることから健康寿命を延ばすための健康寿命延伸プランも策定されています。また、昨今、新型コロナウイルス感染症の影響により、外出等が減っている人たちも増加しており、運動不足も懸念されます。そういう方たちも含め、身近な運動の実践も促進されています。
そんな中、今回のセミナーでは、「加齢性骨格筋量の減少(サルコペニア)に陥る方が増加している。筋肉量を維持あるいは増加させるために運動はとても重要です。特に大腿部の筋力が落ちないような運動を日頃の生活の中で実践しましょう!」と呼びかけられました。
その実践方法を動画も紹介しながら会場に集まった人たちに実際体験していただきました。
・セッティングエクササイズ(大腿四頭筋筋力トレーニング)
座席に座って膝を延ばす運動
・股関節外転エクササイズ(中殿筋筋力トレーニング)
椅子に座って脚を外に広げ両手で内側に押す運動
同じく立った姿勢で脚を外に広げた状態で5~10秒キープする運動
・スクワッッテイングエクササイズ(下肢全体の筋力トレーンイング)
・股関節屈曲エクササイズ(立位・腸腰筋筋力トレーニング)
何かにつかまって立ち、体はまっすぐのまま膝を胸に近づけた状態5~10秒キープこれらを先生の案内の下、参加者全員で体験しました。さらにこの時に重要なことは呼吸法で鼻から2秒吸い、口をすぼめ4秒で吐く方法がとても重要との説明がありました。
また、一場先生は一般社団法人日本ボッチャ協会の普及局シニア部部長も担当されていることから、ボッチャの話題も提供してもらいました。東京パラリンピックでの日本チームの活躍で、だれでも手軽にできるスポーツとして普及し始めているそうです。
皆さんも健康増進に向けて日々の生活の中で軽い運動を継続することと、機会があればボッチャを楽しんでほしいと話されました。
参加された皆さんも手軽な運動をやっていきたいという感想を述べておられました。
セミナー終了後の懇親会の中でも健康に対する話題で盛り上がりました。健康を維持し、ふるさとを精一杯応援できるよう頑張っていただきたいと思います。