お知らせ

2022.03.14|連合会より

霧島神宮を国宝に指定 鹿児島神宮も国の重要文化財に登録される

鹿児島有数の観光スポット霧島神宮の本殿、幣殿、拝殿が令和4年2月9日に正式に国宝と認定されました。
霧島神宮は1795(正徳5)年、第21代藩主・島津吉貴が寄進し建立されました。
棟全体は山の傾斜による高低差を利用した優れた建造物として評価されていますが、その中にある龍が彫刻されている龍柱(りゅうばしら)や棟全体が極彩色、漆塗り、朱塗りなどで彩られとても豪華な感じとなっています。
県下で指定されている国宝としては照国神社所蔵の「太刀銘国宗」がありますが、建造物としてはこの霧島神宮が初めてということとなりました。御祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)です。また坂本龍馬がおりょうさんとともに新婚旅行で訪れた場所としても有名です。
当連合会は平成29年の「ふるさと交流の旅」でこの地を訪れました。神社の計らいで拝殿に入らせていただき全員で御祓いを受けることができ印象的な旅となりました。
また同じ霧島市隼人町にある鹿児島神宮の本殿、勅使殿、摂社四所(ししょ)神社本殿も国の重要文化財として指定を受けました。こちらの本殿、拝殿、勅使殿はもともと県の有形文化財となっていましたが、今回摂社四所神社本殿も含めて重要文化財として認定されました。
1601(慶長6)年に第16代藩主・島津義久が建立していますが、老朽化したということで第24代藩主島津重年が寄進し第25代藩主重豪の代の1756(宝暦6)年に再建となりました。ここの本殿の絵や、彫刻、天井画など見るべきものがたくさんあります。御祭神は海彦山彦伝説で有名な彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと・山幸彦)と豊玉比売命(とよたまひめのみこと)です。
旧暦1月下旬に行われる「鈴かけ馬祭り」は20頭ほどの馬の背に鈴を飾り付け、踊り連を引き連れて太鼓や三味線でにぎやかに踊りながら参拝する県下有数の祭りで10万人とも20万人ともいわれる多くの見物客が訪れるようです。馬の健康や多産を望み、合わせて五穀豊穣を祈願するお祭りです。鹿児島県としては昨年の「奄美大島・徳之島・沖縄北部及び西表島世界自然遺産」登録に続く嬉しいニュースです。
コロナ問題が長引いてはいますが、ぜひこのような素晴らしい歴史と文化のある鹿児島に多くの人たちが訪れていただくことを願っています。

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